ハンドメイド販売で「今月は何を発信したらいいかわからない」「投稿しているのに販売につながらない」と感じるなら、まず販売日を決めてみましょう。
ハンドメイドの販売日は、作品を公開する日だけではありません。販売日を先に決めると、制作、写真撮影、告知、ショップへの導線、販売後のお礼や振り返りまで、1ヶ月の行動を逆算できます。
この記事では、販売日を決めるメリット、4週間の販売カレンダー例、Instagramからネットショップへ案内する流れ、売れなかったときの見直し方を解説します。毎月の活動を整理したいハンドメイド作家さん向けの内容です。
この記事でわかること
- ハンドメイドの販売日を決めると何が変わるか
- 1ヶ月の販売スケジュールを作る手順
- 販売4週間前から当日、販売後までの行動例
- InstagramやBASEへつなぐ告知の考え方
- 売れなかったときに見るべき数字と改善点
- 販売日を先に決めて、制作と告知を逆算する
- 伸ばす週、作る週、伝える週、売る週を分ける
- 販売後は数字とお客様の反応を記録する
ハンドメイドの販売日を決めるメリット
販売日を決めると、活動が「時間ができたら作る」から「この日に販売するために準備する」へ変わります。投稿の内容も思いつきだけに頼らず、販売日に向かって役割を持たせられます。
制作と発信を逆算できる
販売日が決まっていないと、作品を作りながら告知を始めたり、写真がないまま販売ページを公開したりしやすくなります。先に販売日を置けば、完成日、撮影日、商品登録日、告知開始日を決められます。
制作に時間がかかる人は、販売日から逆算して「何日前までに何個完成させるか」を決めましょう。予定どおりに進まない場合も、早めに気づいて販売数や日程を調整できます。
お客様が待ちやすくなる
不定期に販売すること自体が悪いわけではありません。ただ、毎回販売日が変わると、お客様はいつショップを見ればよいのかわかりません。
月に1回、または月に2回など、無理のない頻度で販売日を案内すると、次の販売を待ってもらいやすくなります。大切なのは毎週販売することではなく、自分が守れるリズムを作ることです。
売上を振り返りやすくなる
販売日が決まっていれば、販売期間ごとに「何を発信したか」「何が売れたか」「どの投稿から見に来たか」を比べられます。その場の売上だけで一喜一憂するのではなく、販売日ごとの記録を残すことで、次の1ヶ月に活かせる材料が増えます。
とも先生販売日は「売る日」だけではありません。次の販売をよくするための記録日でもあります。
1ヶ月の販売スケジュールを作る3つの手順


ハンドメイドの販売スケジュールは、複雑な年間計画から始めなくても大丈夫です。まずは次の3つを決めましょう。
Step 1:今月の現在地と目標を確認する
最初に、今月使える制作時間、完成できる商品数、販売できる場所を確認します。目標売上だけを先に決めると、無理な制作数になりやすいためです。
次の項目をメモしてみましょう。
- 制作に使える日数と時間
- すでに完成している在庫数
- 今月追加できる商品数
- ネット販売とイベント販売の予定
- 今月試したいことを1つ
「今どこにいるか」「どこへ進みたいか」「次に何をするか」を分けて書くと、目標が行動に変わります。今月試したいことは、写真の変更、セット販売、告知方法の変更など、1つに絞ると振り返りやすくなります。
Step 2:販売日を先に決める
次に、作品を販売する日を決めます。曜日や時間は、作家さんの生活とお客様の行動を見ながら、無理なく続けられる日時を選びましょう。販売日を決めるときは、次の条件を確認します。
- 販売日前に制作と撮影を終えられるか
- 告知を複数回できる余裕があるか
- 販売後のお礼や発送に対応できるか
- 家族の予定や本業と重ならないか
最初は「毎月第2土曜日の21時」など、覚えやすい日程に仮置きしても構いません。続けてみて負担が大きければ、頻度や曜日を調整します。
販売場所は役割で選ぶ
販売日と一緒に、どこで販売するかも仮決めしておきます。販売場所は手数料だけで比較するのではなく、次の役割で考えると、カレンダーに入れる作業が明確になります。
| 販売場所 | 主な役割 | カレンダーに入れる作業 |
|---|---|---|
| ハンドメイドマーケットプレイス | 新しい人に作品を見つけてもらう | 商品登録、検索される説明、在庫確認 |
| 自分のネットショップ | 世界観や購入導線を整える | 商品ページ、販売開始日時、購入方法の確認 |
| イベント・ポップアップ | 作品への反応を直接知る | 会場告知、在庫の取り分け、販売後の記録 |
最初から複数の場所を完璧に運用する必要はありません。今月は主な販売場所を1つ、補助的な場所を1つまでに絞り、「どこから見に来て、どこで購入されたか」を記録すると、次の販売日を決める材料になります。販売場所そのものの比較は、以下の記事で詳しく整理しています。
>> ハンドメイド販売場所の選び方|ネット・イベント・委託の向き不向きを解説
Step 3:販売日から行動を逆算する
販売日が決まったら、販売前に伝えること、販売当日に必要なこと、販売後に残す記録を書き出します。
販売前は、作品の魅力や使う場面を伝えます。販売直前は、日時、商品数、価格、購入方法を明確にします。販売後は、お礼、発送、レビュー紹介、売れた商品と残った商品の記録を行います。
4週間で作るハンドメイド販売カレンダー
ここでは、月1回の新作販売を想定した例を紹介します。販売頻度や制作時間に合わせて、週の長さや内容を変えてください。
| 週 | 目的 | 主な行動 |
|---|---|---|
| 1週目 | 伸ばす週 | 世界観、制作背景、悩みや用途を発信する |
| 2週目 | 作る週 | 制作、試作、撮影、商品説明の準備を進める |
| 3週目 | 伝える週 | 新作紹介、使用イメージ、販売日時を告知する |
| 4週目 | 売る週・振り返る週 | 販売、購入案内、お礼、数字の記録を行う |
ポイントは、毎週同じ内容を投稿しないことです。販売日から遠い時期は「なぜ作るのか」「どんな場面で使うのか」を伝え、販売が近づいたら「いつ、どこで、何が買えるのか」を明確にします。



伸ばす週は知ってもらうこと、売る週は購入に必要な情報を伝えることに集中しましょう。
週ごとの具体的な行動例
1週目:伸ばす週は作品を知ってもらう
1週目は、すぐに購入を求めるより、作品や作家のことを知ってもらう期間です。
- 制作背景や素材のこだわりを紹介する
- 作品を使う場面を写真や文章で見せる
- お客様の悩みや、作品で解決できることを書く
- 過去作品や制作風景を紹介する
- 次回販売があることを軽く案内する
好きなものを作るだけでなく、お客様がどんな価値を感じてお金を払うのかを考えることも大切です。デザインの説明だけでなく、軽さ、使いやすさ、贈りやすさ、暮らしになじむことなど、選ぶ理由を言葉にしてみましょう。
2週目:作る週は販売数を決める
2週目は、制作と販売準備に集中します。販売数を増やすことだけを目標にせず、無理なく完成できる数を決めてください。この週に済ませたい作業は次のとおりです。
- 販売する作品と点数を決める
- 制作、検品、値付けを進める
- 商品写真と使用イメージ写真を撮る
- サイズ、素材、注意事項を整理する
- 商品ページの下書きを作る
新作だけでなく、定番商品や少量の再販を組み合わせると、販売ページを見た人が選びやすくなります。販売数が少ない場合も、数量を明記すれば「いつまでに買えばよいか」が伝わります。
3週目:伝える週は購入前の不安を減らす
販売日が近づいたら、購入に必要な情報を繰り返し案内します。作品の魅力だけを発信しても、日時や購入方法がわからないと、販売ページまで進めません。
- 販売日時
- 販売場所のURLまたはプロフィールからの行き方
- 商品の価格、サイズ、素材
- 在庫数や販売予定数
- 発送時期や注意事項
同じ内容を何度も投稿するのが気になる場合は、写真や切り口を変えましょう。新作の全体写真、着用写真、制作中の短い動画、購入方法の案内など、役割を分けると伝えやすくなります。
4週目:売る週は販売と記録をセットにする
販売当日は、作品を公開するだけで終わりにしません。販売開始のお知らせ、購入方法の確認、在庫状況の案内を行います。販売後は、次の数字と反応を記録します。
- 販売した商品数と売れた商品数
- 商品ごとの売上と客単価
- 販売開始から売れるまでの時間
- ショップ閲覧数や問い合わせ数
- 保存、コメント、リンククリックなどの反応
- 売れ残った商品と、その商品の共通点
売れなかった商品がある場合も、すぐに失敗と決めつけないでください。写真が弱かったのか、販売日を知られていなかったのか、価格や用途が伝わらなかったのかを分けて見ます。
Instagramからネットショップへつなぐ方法
Instagramを発信の中心にする場合は、投稿で興味を持ってもらい、プロフィールや商品ページから購入できる状態を作ります。導線は、次のようにシンプルに考えると整理しやすくなります。
- 投稿で作品の魅力や使う場面を伝える
- 販売日時と購入方法を案内する
- プロフィールや商品タグからショップへ誘導する
- 商品ページで価格、サイズ、発送方法を確認してもらう
BASEには、販売開始日時を設定できる「販売期間設定 App」や、Instagramの投稿から商品ページへつなぐ「Instagram販売 App」があります。利用条件や仕様は変更される可能性があるため、導入時はBASE公式の最新情報を確認してください。
Instagramから販売へつなぐ投稿の作り方は、以下の記事でも解説しています。
>> ハンドメイド作家のInstagram活用術|投稿から販売につなげる導線の作り方
販売日当日に確認したいこと
販売日の直前は、読者が迷わず購入できるかを確認します。
- 商品ページが公開されているか
- 価格と在庫数が正しいか
- 購入方法がわかるか
- 送料や発送時期が書かれているか
- プロフィールや投稿のリンクが正しいか
- 問い合わせへの返信方法が決まっているか
対面販売とネット販売を同じ月に行う場合は、在庫数を先に分けておくと管理しやすくなります。イベントで売れた商品をネットショップでも販売中と案内してしまうなど、在庫表示のずれが起きないよう注意しましょう。
イベントやポップアップの準備は、以下の記事も参考にしてください。
>> ハンドメイド販売場所の選び方|ネット・イベント・委託の向き不向きを解説
販売場所と導線をまとめて見直す場合は、以下の記事を参考にしてください。
売れなかったときの見直し方
販売日に売れなかったとき、最初にやることは値下げではありません。どこで止まっているかを確認します。
| 状態 | 見直す場所 |
|---|---|
| 投稿を見られていない | 発信頻度、投稿内容、プロフィール導線 |
| 見られているがショップに来ない | 販売日時、購入方法、リンクの案内 |
| ショップは見られるが買われない | 写真、説明文、価格、サイズや素材の情報 |
| 問い合わせはあるが購入されない | 不安点、送料、納期、在庫数の伝え方 |
| 一度売れるが続かない | 販売後のお礼、レビュー、次回案内、定番商品の設計 |
このように分けると、価格だけを下げる前に、改善できる場所が見つかります。販売日ごとに1つだけ改善すると、何が効果につながったのかも判断しやすくなります。
リピーターにつながる販売後の流れは、以下の記事で詳しく整理しています。
>> ハンドメイドのリピーターを増やす方法|また買いたいと思われる販売後の流れ
ハンドメイド販売でよくある失敗
販売日を決めたのに告知が直前だけになる
販売日前日に初めて告知すると、作品を知ってもらう時間が足りません。4週間すべてで販売告知をする必要はありませんが、1週目から制作背景や次回販売の予定を少しずつ伝えておくと、販売日を認識してもらいやすくなります。
毎月の販売数を増やしすぎる
販売日を決めると、張り切って制作数を増やしたくなります。しかし、制作、撮影、発送、接客まで含めて続けられなければ、次の販売が苦しくなります。
最初は「今月作れる数」を基準にし、販売後の作業時間も残してください。販売頻度を上げるのは、1回分の流れを無理なく回せるようになってからでも遅くありません。
投稿の数字だけで判断する
いいねや保存が増えても、すぐに購入につながるとは限りません。反対に、反応が少ない投稿から購入されることもあります。
投稿の反応だけでなく、ショップ閲覧、商品ページの滞在、問い合わせ、購入、リピートまでの流れで見ましょう。販売日ごとに記録を残すと、自分の作品に合う指標が見えてきます。
よくある質問
ハンドメイドの販売日は毎月決めた方がいいですか?
毎月販売する必要はありません。大切なのは、制作時間や生活に合わせて無理なく守れる頻度を決めることです。月1回、隔月、季節ごとなど、次回販売を事前に案内できるリズムなら、振り返りもしやすくなります。
ハンドメイドの販売日を告知するのは何日前がよいですか?
決まった正解はありませんが、販売日の直前だけでなく、数週間前から制作背景や使用イメージを伝えると準備しやすくなります。販売日が近づいたら、日時、商品、価格、購入方法を具体的に案内しましょう。
販売日に作品が完成していなかったらどうしますか?
完成していない状態で無理に販売を始めず、販売数を減らす、販売日を変更する、完成済みの商品だけにするなど調整します。予定変更の際は、理由を簡潔に伝え、次の販売日時や案内方法を明確にしましょう。
販売日を決めても売れなかった場合はどうすればよいですか?
まず、投稿を見られたか、ショップへ来てもらえたか、商品ページで購入を迷ったかを分けて確認します。価格だけを下げる前に、写真、説明文、導線、販売日時の伝え方を1つずつ見直すと、次の改善につなげやすくなります。
まとめ|ハンドメイドの販売日は行動を決める起点
ハンドメイドの販売日を決めると、制作、告知、販売、振り返りが1つの流れになります。まずは次の順番で、翌月の予定を作ってみましょう。
- 今月作れる商品数と使える時間を確認する
- 無理なく守れる販売日を1日決める
- 販売日から制作、撮影、告知を逆算する
- 販売後に数字とお客様の反応を記録する
- 次の月に改善することを1つ決める
販売日を決める目的は、毎月必ず売上を伸ばすことではありません。現在地、目標、次の行動を明確にして、好きな活動を続けやすくすることです。



まずは翌月の販売日を1日だけ決めて、できる準備から始めてみましょう。
本業化に向けて売上面と生活面の現在地も整理したい方は、以下の記事も参考にしてください。
>> ハンドメイド作家の家計管理と本業化を考える
この記事では、販売日を起点に制作、告知、販売、振り返りを回す方法を整理しました。購入後の接点や次回販売までの流れも整えて、毎回ゼロから告知する状態を見直したい方は、リピーター化の設計までつなげて考えてみてください。
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