- 「売上は出たけれど、何がよかったのかわからない」
- 「アクセス数や購入率を見たいけれど、数字が苦手で後回しにしている」
そんな悩みを抱えているハンドメイド作家さんも多いのではないでしょうか。
ハンドメイドの売上管理で最初に見るべきなのは、月商だけではありません。月商、客単価、購入率、利益、リピート率を分けて記録すると、次に改善する場所が見えやすくなります。
この記事では、ハンドメイド作家が最初に記録したい5つの数字、計算方法、数字を見る順番、月商段階ごとの行動例を解説します。売上の現在地を把握し、次の販売行動を決めたい作家さん向けの内容です。
- ハンドメイドの売上管理で最初に見るべき数字
- 月商、客単価、購入率、利益、リピート率の計算方法
- 数字を見て次の行動へつなげる順番
- 月商段階ごとに優先する改善
- BASEやスプレッドシートで記録する方法
- 月商だけでなく、客単価・購入率・利益・リピート率を見る
- 数字は現在地・目標・次の行動に分けて使う
- 1ヶ月に1つの改善を試して、前回と比べる
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ハンドメイドの売上管理は月商だけでは足りない
月商は、活動の大きさを知るために重要な数字です。ただし、月商だけでは「どの商品が利益を残したか」「何人に見られて何件売れたか」「次も買ってくれる人がいるか」まではわかりません。
売上を次のように分けると、原因を考えやすくなります。
- どれだけ見られたか:閲覧数、訪問者数、流入経路
- どれだけ買われたか:注文数、購入率、客単価
- どれだけ残ったか:材料費、手数料、梱包費を引いた利益
- 次も選ばれたか:リピート率、レビュー、再販待ち
数字は、作家さんを評価するための通知表ではありません。現在地を把握し、次の行動を1つに絞るための道具です。
とも先生数字を見る目的は、落ち込むことではありません。次に直す場所を見つけることです!
ハンドメイド作家が最初に見るべき5つの数字


最初から細かい分析をする必要はありません。まずは、次の5つを1ヶ月単位で記録しましょう。
| 数字 | 基本の見方 | わかること |
|---|---|---|
| 月商 | 期間内の売上合計 | 活動規模と前月との差 |
| 客単価 | 売上 ÷ 注文件数 | 1回の購入で選ばれる金額 |
| 購入率 | 注文件数 ÷ 訪問者数 × 100 | 見た人が買う割合 |
| 商品別利益 | 売価 − 材料費 − 販売関連費 | 残りやすい商品 |
| リピート率 | 2回以上購入者 ÷ 購入者数 × 100 | 継続して選ばれる状態 |
サービスによって数字の定義や集計範囲は異なります。最初は同じ方法で記録を続け、前月や前回販売と比べることを優先してください。
①月商:まずは活動の全体像を見る
月商は、1ヶ月間に販売した金額の合計です。ネットショップ、イベント、委託販売など販路が複数ある場合は、販路ごとに分けてから合計すると、どこが売上に貢献したかを確認できます。
月商を見るときは、次の3つを一緒に記録しましょう。
- 販売期間
- 販売場所
- 注文件数
月商が増えていても、イベント出店が増えただけかもしれません。販売場所や作業時間も並べておくと、売上の理由を考えやすくなります。
イベント販売の売上を記録するときは、決済方法や入金サイクルも分けて確認すると、売上が立った日と口座へ入る日を混同しにくくなります。決済環境の確認には、Squareの導入判断と使い方も参考になります。



月商はゴールではなく、活動全体を振り返る入口です。金額だけで判断しないでください!
②客単価:1回の購入で選ばれる金額を見る
客単価は、1回の注文でお客様が支払った平均金額です。基本の計算は「売上 ÷ 注文件数」です。
たとえば、1ヶ月の売上が60,000円で注文が20件なら、客単価は3,000円です。客単価がわかると、単品の価格だけでなく、セット販売、まとめ買い、送料無料ラインなどを考える材料になります。
ただし、客単価を上げることだけが正解ではありません。高額商品を増やす前に、材料費や制作時間を含めても続けられる価格か確認してください。



客単価は無理に上げる数字ではありません。お客様が選びやすく、作家さんにも利益が残る形を探しましょう!
③購入率:見られたあとに買われたかを見る
購入率は、ショップや商品ページを見た人のうち、購入に至った割合です。基本の計算は「注文件数 ÷ 訪問者数 × 100」です。
購入率が低いときは、すぐ値下げする必要はありません。写真、商品説明、サイズ、素材、送料、納期、購入方法など、購入前の不安を確認します。
閲覧数が少ない場合は、購入率よりも先に、発信、検索、プロフィール、販売場所からの導線を見直します。見られていない問題と、見られているのに買われない問題を分けることが重要です。
④商品別利益:売れたあとにいくら残るかを見る
商品別利益は、売価から材料費、梱包費、販売手数料などを引いて、商品ごとにどれくらい残るかを見る数字です。税金や家計の最終的な利益を判断するためのものではなく、商品設計を見直すための簡易管理として使います。
同じ売上でも、制作時間や材料費が大きく違えば、作家さんの負担は変わります。売れ筋だけでなく、利益と制作時間のバランスも記録してください。
価格設定の計算方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
>> ハンドメイドの価格設定はどう決める?原価・利益・続けられる値段の考え方



売れた商品と、利益が残る商品は同じとは限りません。どちらも記録して判断しましょう!
⑤リピート率:次も選ばれる状態を見る
リピート率は、購入したお客様のうち、2回以上購入した人の割合です。計算方法は「2回以上購入したお客様数 ÷ 購入したお客様数 × 100」です。
リピート率が高いと、毎回新規のお客様だけを探す負担を減らせます。ただし、数字だけを追うのではなく、レビュー、再販の問い合わせ、次回販売への反応も一緒に見ましょう。
リピーターを増やす販売後の流れは、以下の記事で確認できます。
>> ハンドメイドのリピーターを増やす方法|また買いたいと思われる販売後の流れ
数字を見る順番は「現在地・目標・次の行動」
数字を集めるだけでは、売上管理が続きません。毎月の記録は、次の3段階で使いましょう。
Step 1:現在地を確認する
まず、前月や前回販売の数字を見て、今どこにいるかを確認します。月商、注文数、客単価、購入率、利益、リピート率を並べるだけで十分です。
数字が空欄でも問題ありません。記録できていないことが現在地なら、今月から記録を始めればよいだけです。
Step 2:今月の目標を1つ決める
目標は、月商だけにしないでください。「商品写真を3商品分撮り直す」「客単価を確認する」「販売後にレビューを5件整理する」のように、行動で決めると実行しやすくなります。
売上目標を置く場合も、注文数、客単価、販売数へ分解します。月商50,000円を目指すなら、客単価5,000円で10件なのか、客単価2,500円で20件なのかで、必要な行動が変わります。



大きな目標を立てたら、注文数や販売数まで分解しましょう。次にやることが見えます!
Step 3:次の行動を1つだけ決める
数字を見たあとに、改善策を一度に増やしすぎないことが大切です。購入率が課題なら商品ページを整え、客単価が課題ならセット商品を試し、リピートが課題なら販売後の案内を見直します。
1ヶ月に1つの改善を試すと、どの行動が数字に影響したのかを振り返りやすくなります。
月商段階ごとに優先する数字
売上段階によって優先する行動が変わります。下の表は一般的な整理であり、生活費、利益率、制作時間、販売方法によって判断は変わります。
| 月商の目安 | 最初に見る数字 | 優先する行動 |
|---|---|---|
| 0〜3万円 | 注文件数、商品別売上 | 売れる体験と購入理由を記録する |
| 3〜10万円 | 客単価、購入率 | 写真、価格、販売ページを見直す |
| 10〜30万円 | 商品別利益、販売頻度 | 単価と制作時間のバランスを整える |
| 30〜50万円 | 利益、生活費、リピート率 | 本業化を検討する材料をそろえる |
| 50万円以上 | 利益、再現性、作業時間 | 仕組み化や外注の必要性を検討する |
月商が増えたからといって、すぐに本業化や法人化を決める必要はありません。税務、社会保険、法人化は個別事情で変わるため、専門家への確認が必要です。



売上段階が変わると、見る数字も変わります。今の段階に合う課題から始めましょう!
本業化のタイミングは、以下の記事も参考にしてください。
>> ハンドメイドを本業にするタイミングはいつ?売上と生活費で見る判断軸
BASEの管理画面や表計算で記録する方法
ネットショップをBASEで運営している場合は、管理画面のデータを確認できます。BASE公式ヘルプでは、データ画面で商品別閲覧数や流入経路などを確認できると案内されています。表示される項目や集計方法は、公開時点の公式情報を確認してください。
売上や手数料を経理処理や利益の分析に使いたい場合は、BASEの「売上データダウンロード App」も選択肢になります。CSVの項目や抽出期間は、利用前に公式ヘルプを確認しましょう。
記録は、紙、スプレッドシート、ショップの管理画面のどれでも構いません。大切なのは、同じ期間、同じ定義で続けることです。



人力での管理は大変なのでなるべく効率化することがとても大切です!
手書きノート・スプレッドシート・管理画面の使い分け
売上管理ノートを手書きにするか、スプレッドシートにするかで迷ったら、使う場面で決めましょう。
- イベント当日にすぐ書きたいなら、手書きノート
- 月商、客単価、利益を自動で集計したいなら、スプレッドシート
- 閲覧数、流入経路、商品ページの動きを見たいなら、ショップの管理画面
最初から1つに統一する必要はありません。イベント当日はノートに記録し、月末にスプレッドシートへまとめる方法でも十分です。大切なのは、記録した数字を見て、次の販売や商品改善に使うことです。
売上管理ノート・シートに入れる項目
最初から複雑な管理表を作る必要はありません。次の項目から始めてください。
| 日付 | 販売場所 | 商品 | 閲覧数 | 注文数 | 売上 | 手数料 | 材料費 | 送料・梱包 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7月5日 | BASE | ピアスA | 120 | 3 | 9,000円 | 900円 | 2,100円 | 600円 | 写真を変更 |
| 7月12日 | イベント | ブローチB | – | 5 | 12,500円 | 500円 | 3,000円 | 800円 | セット購入あり |
| 7月19日 | BASE | ネックレスC | 80 | 1 | 4,800円 | 480円 | 1,200円 | 300円 | サイズ質問あり |
「なぜ売れたか」「なぜ売れなかったか」をメモする欄も作りましょう。写真変更、販売時間、イベントの客層、セット提案、レビュー掲載など、数字だけではわからない理由を残せます。
送料や梱包費を別に残しておくと、売上があっても手元に残りにくい商品の見直しにもつなげられます。
売上の数字を利益や生活費とのバランスまでつなげて考える場合は、ハンドメイド作家の収入と利益の考え方も参考にしてください。



表はきれいに作ることより、翌月も続けられることが大切です。自分が分かれば十分です!
月末に15分だけ振り返る
売上管理を続けるために、月末や販売後に短い振り返り時間を作りましょう。次の3つだけ確認すれば、最初は十分です。
- どの商品・販売場所で注文があったか
- 売上に対して、材料費・手数料・送料・梱包費がどれくらいかかったか
- 次の販売で残すこと、変えることを1つずつ決める
振り返りは、数字とメモを見ながら、次に試すことを1つに絞る時間です。売上が少ない月でも、購入理由や質問内容が残っていれば、商品説明や販売導線の改善材料になります。
売れないときに数字から原因を分ける
売れないときは、まずどこで止まっているかを確認します。
| 状態 | 先に見る数字 | 見直す場所 |
|---|---|---|
| 見られていない | 閲覧数、流入経路 | 発信、検索、プロフィール、販売場所 |
| 見られているが買われない | 購入率 | 写真、説明、価格、送料、納期 |
| 買われるが利益が少ない | 商品別利益 | 原価、手数料、制作時間、価格 |
| 新規購入はあるが続かない | リピート率 | お礼、レビュー、次回販売の案内 |
数字が低いこと自体が悪いのではありません。改善する場所が見えたことが、次の一歩になります。
よくある質問
ハンドメイド作家は売上を毎月記録した方がよいですか?
毎月記録するのがおすすめです。販売頻度が少ない場合は、販売日ごとに記録しても構いません。月商だけでなく、注文数、客単価、商品別利益、購入率などを同じ方法で残すと、前回との違いを比較しやすくなります。
ハンドメイドの客単価はどう計算しますか?
客単価は「売上 ÷ 注文件数」で計算します。売上60,000円で注文20件なら、客単価は3,000円です。送料やクーポンを含めるかどうかはサービスの集計方法に合わせ、毎回同じ定義で記録してください。
購入率が低いときは値下げすべきですか?
すぐに値下げする必要はありません。購入率が低い理由は、写真、説明文、サイズや素材の情報、送料、納期、購入方法が不足していることもあります。値下げ前に、購入前の不安を減らせているか確認しましょう。



値付けは重要ですが、低単価は自分をかなり苦しめます。慎重に考えましょう。
売上管理と確定申告の帳簿は同じですか?
同じではありません。この記事の売上管理シートは、販売改善のための簡易記録です。確定申告や帳簿の要件は活動内容や状況によって変わるため、税務署や税理士に確認してください。
まとめ|数字を見て次の行動を1つ決めよう
ハンドメイド作家が最初に見るべき数字は、月商だけではありません。
- 月商で活動全体を見る
- 客単価で1回の購入金額を見る
- 購入率で販売ページの改善点を見る
- 商品別利益で残る金額を見る
- リピート率で次も選ばれる状態を見る
数字を記録したら、現在地、目標、次の行動の順に整理します。最初から完璧な管理表を作る必要はありません。今月は客単価、来月は購入率というように、1ヶ月に1つずつ改善しましょう。
この記事では、リピート率を数字として確認し、次の改善場所を決める方法を整理しました。購入後の接点や次回販売までの流れを整えて、毎回新規のお客様だけを探す状態を見直したい方は、リピーター化の設計まで深めると行動に移しやすくなります。
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あなたに合う講座診断
今の悩みに近いものを選ぶだけ。あなたが先に整えるべき学びを、6つの授業から目安で診断します。
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診断結果は目安です。売上や成果を保証するものではありません。
